温度計:測温抵抗体と熱電対 2つのセンサーの違い

記録計で測定する対象として最も多いものとして温度があります。温度測定は研究開発から工場といった現場まで応用範囲が幅広いです。また温度計の種類もさまざまあり、用途や測定対象に応じて選ぶ必要があります。ここでよく使われるセンサーとして測温抵抗体と熱電対の2つを説明します。

まず測温抵抗体について説明します。測温抵抗体は、金属は温度によって電気抵抗値が変わるため、実際に電流を流しその電気抵抗値を測ることにより、その金属の温度が算出できるという原理です。後に紹介する熱電対より精度が高く測れるという特徴を持つ温度計です。しかし注意しなければならない点が2つあり、高温測定には不向きであるということと、JPtとPtという規格が2つあり、規格によって温度特性が異なってくるためセンサーを交換する際は規格に合ったものを選ぶ必要があります。

また現JPtは1989年以前はPtとして表記されているため、測温抵抗体が作成された年も温度センサー交換の際は確認しなければなりません。高温測定が不向きな測温抵抗体に対して、熱電対は様々な温度に対応可能なセンサーです。熱電対はゼーベック効果といわれる2種類の異なる金属の両端を接続して、両端に温度差を生じるとその差に応じて起電力が発生するという原理を利用した温度計です。熱電対が持つ金属によって測れる温度が異なるので、適切な金属を持った熱電対を使うことによって様々な温度を測定することが出来ます。

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